第13話

幸君も弘紀も出て行ったことだからと両親の主張をしていく。

私たちは弘は三人兄弟の真ん中な事と、お兄ちゃんは結婚して子供がいることを伝えた。その中で幸君ところはちょっと複雑だそうだ。

幸君には半分血のつながりのある異母兄弟というのだろうか。お父さんの子供がいるんだそうだ。お父さんには別れた女性がいて奥さんはそのことを知ってるのだ。性格の不一致で別れを女性から切り出されたそうで。そして正式に離婚してから今の奥さんと結婚したらしいのだ。毎月三人の養育費を払っていたことや、子供も成人してるというのだ。「私は共働きで幸には寂しい思いまでさせて、いまだに幸に秘密にしています。」というと、「弘紀君にはこの話をしたんですけどね」というと、弘は知ってるんですね。というとはい。というと、私たちは何も言えなくなった。弘もこれのことは秘密にしていたからだ。私たちも言えない。まあお互いに秘密にしておきましょうというと、もし弘紀になんかあった場合はあの子の兄弟たちに話しておきますので、大丈夫ですよという。弘紀のお兄ちゃんは優紀、現在家庭をもってるが、奥さんも幸君の事を弘紀と同様弟みたいに思ってくれている。そして子供たちもだ。下の五紀は幸君を兄と言い慕っている。だから弘紀の兄弟たちは何かあれば助けてくれるに違いない。私たち夫婦は幸君と弘紀が出会ってよかったと思ってる。弘の幸君の思う気持ちにはまけるけど、私たちは何があっても弘紀は息子だと思ってる。その時だった。電話が鳴った。出ると今から帰るという弘紀からの伝言だった。そして帰ってきた幸人君は疲れが出ていたのか、ベットに横になっていた。弘紀はそんな幸人君の事を心配してた。

「お邪魔しました」と帰っていったのだった。

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