タツキの誕生日

第54話

今日は私の誕生日。

ツバキはお出かけ中。私はマサキと一緒にお母さんに会いに来た。「カナコさん今日はタツキ様を連れてきました。」という。

「あらいらっしゃいタツキ、会いたかったの」とお母さん。

少し顔色もよくなったみたいだったのでよかったと私は安心する。

時々だが、フラッシュバックを起こすことをカシから聞いている私は、大丈夫と聞くと

「あーフラッシュバックのことね。これは私がタツキにひどいことをした罰よ。だから苦しいけどタツキは私を許してくれてることでそんなにフラッシュバックは見ないわ」という。

「私の事はさておきあなたの誕生日ね。プレゼントをかってあげられないけどゴメンね」とすまなそうにいうお母さん。

すると、カシがきて「これをタツキにあなたから渡してさしあげなさい」という。

「カシ、いいの」と聞くお母さん。

「ええー差し上げたいんでしょ」というと

「タツキお誕生日おめでとう」というと手にはクローバーの押し花で作ったしおりがあった。

これは、お母さんの手作りなのと聞くと。

「ええーそうよ。クローバーには幸せになれるっていう伝えがあるの。」とお母さんがどうやってクローバーを手に入れたのかなって思う。

すると「カナコさんは特別に一時間だけという約束で外に出たんです。その時に見つけてしおりにしてあなたに渡すんだっていっておられたんです」とマサキがいう。

「そうなの。カシが特別に外に出してくれたの、でも誕生日プレゼントではないけどね」というお母さん。

「最高の誕生日プレゼントだよありがとう」と伝えた。

そして別れ際にはお母さんが抱きしめてくれたのだった。

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