経過報告

第51話

華麗家にカシが戻ってきた。

「タツキ、ちょっと話があります。いいですか。」とカシ。

なんかなって思ってると

「カナコの事ですが、状態は重篤にはなるようなことではないとのことです」というカシ。

よかったと安心する私。

「それと、あなたは大丈夫ですか」と心配するカシ。

なにがという私。

「カナコの事で拒絶反応は出ていないかと」というカシ。

「大丈夫だよ」という私。

「それとツバキ様はどちらに」とカシ。

ツバキなら今通達をしに緑組に行きましたよ。

「そうですか、タツキはツバキがいないことを寂しく思ってないのですか」とカシ。

「寂しいに決まってるけど、でも、ツバキは仕事だし、しょうがないよね。だから帰ってきたときに甘えるの」という。

「そうですか。あなたの誕生日はいつですか?」と尋ねられる。5月1日名前の由来は、樹木みたいに大きくなってほしいと思ってつけられたんだよ。というと、カシは「私とマツは将来どちらかに子供がいたら、タツキにしようと言ってたんですよ。だから名付け親は二人になりますね」というと嬉しそうに微笑む。

お母さん、大丈夫かなっというと。

「これからカナコは覚せい剤をやめさせるため、まずはゆっくり休め、再発をさせないように、私たちが見守ることしかできません。これからのカナコの意思によるんです」というカシ。

その時だった。「タツキ、どこにいるんだ」というツバキの声がした。「私隠れるから教えないでよ」という私にカシは「なにをしでかしたんです」と答えると「別に大したことじゃないよ」といい、隠れた。

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