九章

恐怖再び

第45話

ある日、カシからタツキとツバキに話があるといって部屋に入ってきた。

「実は、カナコをこの街で見たという情報が入ってきました。今度はタツキが捕まればタツキはあの女に何をされるかわかりません。私は今回あなたが出かけるときやツバキやマサキがいないときに護衛をつけることにしました。翌檜(アスナロ)入ってきなさい」という。すると入ってくる。

「お久しぶりでございます。ツバキさま。そして初めましてタツキさま。わたくし、祭翌檜(マツリアスナロ)と申します。

「こいつが護衛かあ。アスナロは側近頭なんだ。こいつはいい。」とツバキがいう。

アスナロという男が私を冷たい目で見てくる。思わずツバキの後ろに隠れ「恐い」と私がいうとツバキは「アスナロ、タツキをそんな目で見つめるな」という。

「すみません。私の癖なものでして」というアスナロさん。

「すまないが、タツキ、お茶を入れてきてください」と言われ、厨房をお借りし入れるとカシの部屋に持ってきた。

お茶ですどうぞと差し出す私。その移動しようとした次の瞬間足を畳の隙間にとられてつまずく。

おっとと。お茶を落っこちそうになるが、アスナロさんが片手で抱きかかえ、お茶の持ってるお盆を片手で受け取る。

「お嬢様。大丈夫ですか」と言われると。

ツバキとカシから「見事」と言われる。

「ありがとうございます」という私にアスナロさんは照れてしまう。

アスナロさんの照れてる姿はなんとなくかわいいと思ってしまう私でした。

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