お母さんと呼んで

第40話

二人きりになった部屋で

タツキちゃん、おいしいお茶を入れたからお菓子といただきましょうかというモミジさん。

するとモミジさんが、私に。

「ツバキはあなたがもっと昔から好きみたいね」といわれる。

あのこんな話を組長さんの前で言うといけないと思ったので言えませんでしたけど、私とツバキは私が監禁生活を送っているときに会ったことがあります。

それから、彼女にあの話をする。すると。「ツバキは女の子には興味がないと思ってた。でもあのツバキが女にしたがる女の子をみつけてしまったのね。それがあなたなのね」

「モミジさん、ツバキはなぜ女性が苦手なのですか」と彼女に尋ねた。

すると、教えてくれた。「あなたを初めてみてしまったから」と彼女は言う。

「あなたは私のことモミジさんっていうのね。お母さんって呼んでちょうだい」とモミジさん

「えっ」という私に彼女は語りかける。

私は娘がほしかったの。でも出来なかったから。そういう彼女はどこか寂しそう。

お母さんというと彼女は満面な笑みになった。

「このお母さんはかわいいと思ってしまった。」

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