第35話

SIDEワカバ

俺は島の番人だ。

「リツとかいったな。お前なにをしてこの島に連れてこられたんだ」

「私はあるものを監禁し、わいせつな行為をしてしまいました」

「それはマツの娘をかい」

「はいそうです、反省してます。あの子の母にも覚せい剤を渡してしまいました。すべて俺の心の悪魔に勝てなかったからです。俺はここで今度は過ちを犯さないように技術を身につけてまっとうな仕事をしたいんです」というリツは本当に反省してるんだなっと思った。俺はここの番人だが、あんたとはこれから長い付き合いになる。人に心を開く練習相手だ。それと俺の事はワカバでいい、お前の仕事だ」といい、島の開拓をするように指示をする。

「俺とお前はこれから相棒だ。いいな」というと「はい」という返事をした。

一か月後、今日は朝から調子が悪いってのにあいつは一言も言わずに仕事をしようとしてるので、「おい、先は長い。無理せずゆっくりでいい。お前はちょっと頑張りすぎだ」というとリツは「大丈夫です」というので布団を敷いてやり、その上におさえつけるようにして、寝させると「俺のしたことは一生消えない」という。

「俺は説教は苦手だが、あんたのちからになりたいと思ってるんだ。俺はあんたの事尊敬してるぞ」というと。「尊敬ってなにを」「あんたは自分の罪と向き合い、悔い改めようとしてるんだ。それはなかなかできることじゃない」と褒める俺。「あんたはまだ人間としての心がある。俺は奴隷ではなくあんたを一人の人間の扱うつもりだ。それにあんたは俺の相棒だ。だから今は休め」というと「ありがとうございます。」という。

こうして一緒にともに頑張る日々を送るのである。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る