外国に送る
第34話
SIDEカシ
ここは準備室という部屋だ。ここは闇の掟を破ったりしたものを外国に送る準備をするところだ。リツをそこのベットに寝かせ、手と足を拘束する。
「俺をどうするつもりだ」とリツ。
あなたをある外国の島に送るつもりですよ。俺はそういうと上半身裸にさせて「さてと刺青をいれましょうかね」という。
「おい、やめてくれ」というが、猿ぐつわをはめ声の出せないようにして刺青をいれていく。「気になりますか、どんな刺青か。どんぐりの刺青です。これはあなたが逃げてもいいように刻むんですよ。もし私から逃げてもあなたに刺青を入れてることによりすぐみつかりますから」そういうとリツは観念したようにおとなしくなった。入れ終わると猿ぐつわを外し、服を着せ、手を拘束し船に連れ込む。島につくまで「リツ、あなたはこうなってしまったことは自分の行いが悪かったからです。しっかり反省しなさい」という私に「ああー俺は人間としてしてはいけないことをしてしまった。俺あんたに言ってないことがあるんだ。俺はカナコに覚せい剤を売りつけてしまった」という。
「なに、覚せい剤だと」という私は驚きを隠そうとも隠せない。
「実はビタミン剤の中に少量だが含ませたんだ。少量の覚せい剤でやがては飲まずにいられなくなるかもしれない」というリツ。
「俺はあんたにされたことを逆に感謝してるぐらいだ。あのまま俺はあの娘にしてたら、後悔してたよ。だから今回こうなってよかったんだと、もし許されるなら俺は人間に戻りたい。そして日本に戻れるようになったらまっとうな仕事について人を守りたいと思ってる」とリツは話す。「その時が来たらどんぐりの刺青を消す手術を施してあげます」と私がいう。「その時は頼むな」というリツ。この男はもう犯罪に手を染めることはないだろうと思った。そうしている間に島につき、そして島の門番が「カシ、新しい仲間かあ」といい「はい、この人は人間に戻れるかどうか、あなたにかかってますのでよろしくおねがいしますよ。若葉(わかば)」という私。
「ああーわかった。預かる」という
ワカバはきっとリツの力になってくれると思い、預けた。
ワカバは「説教とかは得意ではないが、言葉は説得力があると思う。
私は島を離れた。
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