七章

兄貴が惚れてる女

第32話

SIDE マサキ

タツキちゃんはかわいい。

あの女嫌いな兄貴もなあ。

俺たちは華麗組の極道の世界で生まれ育った。

あの兄貴は小さい頃からとても強い存在だったのだ。

兄貴の伝説は半端なかった。

不良に絡まれてもなかなかったとかほかにも多数。

その兄貴は小さいころから敵が多かったし強かったとも思う。

でもある日、弟である俺が何人もの男たちに取り囲まれた。それだけで兄貴は飛び込んできた。弟に何かしたら許さないぞという兄貴は誇らしげに思った。俺はなにかしら兄貴に助けてもらった。

その時の恩返しがしたくて俺が17歳になったある日、兄貴が若頭で忙しくなってきたことから、側近頭というのが不在になった。そのことから俺が立候補した。すると俺は兄貴の補佐役として若頭補佐という形で兄貴を守れることになった。

俺はあいにく女嫌いではないから、お嬢様に会いに行く日は俺が行く。それは命令ではなく俺の役目だとも思ってるので。

俺はカエデとのデートの後、事務所に行ったがすると兄貴から「タツキが出て行った」と言ってきた。俺はピンと来た。「もしかしたらタツキちゃん、あいつのとこに行ったのか。」あいつというのはリツという最低な悪魔だ。兄貴も「俺はカシと一緒にリツの家の向かう」、兄貴俺も行くといい事務所から直行で向かった。間に合ってよかったそう心から思った。

これからも兄貴を守っていく。もちろんタツキちゃんもだ。

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