華麗組に帰ると

第31話

SIDE ツバキ

俺たちはタツキを救出して華麗組に帰ってきた。

さっそくだが、タツキ座れと低い声で俺が言う。

タツキは怯えながら椅子に座る。

さてとタツキ、お前はカシの約束は確かに守ったが、そんな中で母と会ったことは俺たちにも非はあるが、なぜ助けを求めない。

というと。

「タツキちゃん、君は助けを求めるってことが迷惑をかけるとおもったんじゃないの」とマサキが言う。

言葉を失うタツキ。

「そっか。でもねタツキちゃん。僕らは君が助けを求めてくれるほうが嬉しいよ、タツキちゃんは確かに強い。でも女の子だし、男の力は予想以上に強くて抵抗できなかったんじゃないの、そうだよね」とマサキの問いに

「ツバキに嫌われたくなかったんだもん」と泣きながら答える。

「そっかタツキちゃんはやっぱり気づいてたんだね。兄貴があの少年だって」

「えっ」って俺が答えた。

「後は兄貴と二人で話したほうがいい。とにかくきみが無事でよかったよ」と答えるマサキ。

「ありがとう。マサキごめんね」というタツキ

「じゃあね」と出ていくマサキはどこか嬉しそうだった。

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