三章

華麗組

第13話

このお屋敷どんなところなんだろうと疑問に思った。

確かにマサキとツバキは兄弟であることが分かった。

でも情報屋ってどういうことなのかな。

私はカシの仕事場をのぞいた。

「タツキ、どうしたんです。ここは私の仕事部屋です。身体はもうだいぶ良いみたいですね」

「はい。カシさんありがとうございます。おかげさまで。」

「ちょうどよかった。仕事もきりがいいのでもう終わりにしようと思ってたところです。タツキ、何か聞きたいことがあってきたのでしょう。どうぞ」というカシ、私って顔に出やすい。

「はい、この屋敷はなんで情報屋を雇っているんですか。」

「タツキ驚かないで聞いてくださいね。ここは華麗組(かれいぐみ)の本拠地なのです。華麗組というのは、つまりヤクザと呼ばれる集団です。

普通はここで驚くと思うが、お父さんにも聞かされてたし、私自身、怖くもなんともないし、じゃあ椿と柾はというと。

華麗組の若頭と若頭補佐です。

なるほどっと納得がいく私。

すると柾が、カシいるか。と仕事場に来た。

マサキさんこんにちわ。

ああータツキちゃん来てたの。よかった。兄貴タツキちゃんに逃げられたと思ってるみたいが機嫌が悪いんだよね。

その時だった。

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