突然
第9話
SIDE マサキ
この女かわいい。俺はそう思った。
「ただいま、マサキ」
兄貴の声がする。
その時だった。
「なんだ。こいつは」
「兄貴、この子カシが情報屋にするってさ」
「マジでかよ。おいお前名前は」
「タツキといいます。よろしくお願いします。椿様」
「そっか。情報屋は危険だぞ。やめといたほうがいい」という兄貴。
「この子には危険な仕事をさせたくはありません。私の連絡係をしていただこうかと樹、あなたの意見をそういえば聞いてませんでした。どうですか?やってみませんか?」
「やります。あなたに恩返しができるなら」
「あなたには危険な仕事をさせるつもりは一切ありませんから大丈夫です」
「はい。・・・・」
その直後だった。
突然、タツキが倒れた。顔真っ赤だな。熱でもありそうな気がする。
すると兄貴がタツキを抱きおでこに手を当て「熱っこいつ熱があるぞ。医者と布団の準備をしてくれ」と指示が飛ぶ。
カシは「私が医者を呼びに行きます」といってすぐ出て行った。
俺は布団を敷き、その上に樹を兄貴が寝かす。
「何か準備するものある。兄貴」というと「今から俺が看病するからお前は仕事頼んだぞ」といわれ事務所に行く。
「兄貴はほれちまったかな。タツキちゃんに」と思う俺であった。
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