第21話

俺は今警察署に通ってる。するとおい、うちのじじい探してるのはお前かというのだ。うちのじじいって誰だろうと思った。

だから道っていうじじいの事だというのだ。

うちのじじいが道って言ってな。13年前の日人に会いに行ってな。そのまま行方が分からないんだよ。そのじじいは黄泉町に行くと言ってはなかったが貯金通帳からお金を全部引き出してこれをその人に渡すって言ってた。後になってそれが詐欺じゃねえかと思った親父は探してるけど、今も行方不明のままだしな。というこの青年の名は河野剛という。金髪で態度が悪いが、こいつの言ってる事は嘘もないみたいだ。剛くん。悪いんだけどその話聞きたいからうちの事務所に来てよというと、着いてきて事務所にきた途端、道じじいは生きてるかも死んでるかもわからない。でもよ。うちは男ばかりだったからな。孫に女の子が欲しいとよく言ってたなと懐かしそうに言っていた。そうそう他に覚えてる事とか、お父さんがなにか言ってなかった。と聞くと、そういえば、お母さんが電話に出たとき、じじいに用事があるとかでじじいが出るとじじいが人の変わったように話をしていたときいていたな。それでその電話の一週間後に知人に会いに行くって言ってお金を通帳から引き出したってきいたな。詳しくは知らないらしいが彼は思い出したことを話してくれた後、コーヒーをがぶ飲みしてまたあのじじいに関する情報を共有させてくれよというともちろんというと帰っていったのだった。

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