第20話

そんなある日のことだ。ナオルから連絡が来たのだ。

昔、黄泉町は姥捨て街だと言われていたのは聞いてると思うけど、その黄泉には今や老人もいないんだよ。昔、この街で強盗目的の殺人事件が起きただろう。それが若い男女二人組だったことは知ってる?もし、そいつらが子どもを生んでいたとしたらというナオル。その子供がすみれちゃんだとしたらどうするというのだ。今のところは俺の推測でしかない。でも知ってしまえばすみれちゃんはどうするかわからない。それでも知りたいっていうなら調べるよ。というのだ。俺は本当の事が知りたい。といったのだ。今のところはわからない。その可能性はあるってことで聞いている。もしそうだとしても俺はすみれを受け入れるという俺の言葉にナオルは、カオルはそんなやつだもんなというのだ。今回はなにもわからない、道という老人が誰なのかもな。まあ、そのうち分かるんだから、すみれちゃんが辛い思いをしそうな気がするから薫がしっかりしないとダメだぞというと俺がああーわかった。ありがとうな。というと、ナオルはまた調べるために事務所を出た。

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