第6話

すみれ行こうかというと私はショッピングモールは広いから迷子にならないように念を押した。こうしていればはぐれないよというとすみれは腕を組んできた。おいおい腕かあと思うが、私はなにもいえなかった。するとこれがショッピングモール。物がいっぱいだねとニコニコ話すのだ。ほしいものはないのかと聞くが別に何もいらないというので、すみれの服、それしかないから何着か買ってやるというと、すみれは何のことかわかってないのだ。服屋さんを何軒か回っても、すみれがこれがほしいとか言わないので、どうしようかと思った。すると、薫、なにしてんの。と声をかけられたのだ。

ああー直(ナオル)。ちょうどいい所に来てくれた。というとニコニコしてこっちに寄ってくる。

ナオルはちょっと不思議な奴なのだ。するとすみれに気付いた。

お前のこれかあと聞かれたが、すみれはまだ少女なので説明をどうしようかと迷ってると、すみれは家出してきたの。と話す。そうそう、親戚なんだよという嘘をついたが、ナオルは何か訳ありかあというと聞かずに、自分の自己紹介をしてきた。俺はこいつと幼馴染みてーなもんだ。ナオルだ。よろしくなというのだ。すみれは幼馴染ってなにというと、ナオルが子供の頃からずっと一緒だってことだというと、すみれはそっか。ナオルさんよろしくというと、薫、おじさんって呼ばれてるんだな。まあいいか。俺の事はナオルでいいわ。ところでどこに行くんだというので、すみれが私の服を買いに行くのというのだ。

そっか、そっか俺も一緒にいいかというと、ついてくるマンマンらしい。何軒か服を見て、ナオルがこの店が一番よさそうだというと、そこの服を買った。すみれに何か食いたいもんあるかと聞くと、ナオルがすみれの視線に気がついた。するとすみれにナオルが、あれか。あれはソフトクリームだと教えてやってる。食ってみたいんだなというナオルが買って渡してやっていたのだ。すみれにそれってどうなんだと聞くと、なんか不思議だね。つめたくて、口の中で解けちゃうというのだ。ナオルははじめてか。と聞くのですみれは正直に頷く。するとそっかといい、少し切なそうな顔をしたのだった。

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