第7話
俺はショッピングモールで薫を見かけてびっくりした。
薫のそばには女がいや、少女がいた。薫もなにを買っていいか迷ってる。
そんな薫に声をかけた。
少女は家出だというが、俺は薫の顔に気が付いた。すみれちゃんは今ソフトクリームに夢中だったので、薫に事情を聞く。
薫はこういった。すみれは親戚じゃない。私はある街に治安調査に行ったときに、出会ったんだ。名前もなくて親の事も知らないが、すみれは僕と出会った時、残飯を漁っていた。それを見て私はお弁当を手渡した。もっと驚いたのは公園で水浴びをして帰っていたことだ。まだ10代の女の子なのにね。それで私はどうしようもなくなって連れて帰ったんだよ。あの子は家出だというが、私を犯罪者にしないためについた嘘だ。私は誘拐したのも当然だよというのだ。そっかというと俺も協力してやる。困ってることは何でも言えという。
俺は子供の頃から薫というやつを知ってる。名前の事でいじめられて泣いてたこともあるが、薫は素直に育ったのも知ってる。俺はこいつに一度救われているんだ。俺の家は父親の暴力のせいもあり、殴られた次の日に学校に行くと、俺の事をみんなは傷物みたいにみた。でも薫はいつものようにおはようというとナオルといい俺を呼び今日の弁当、分けて食おうといってくれたり、俺の事を気にかけてくれていたのだ。そんな薫だったからこそ、すみれちゃんの事を気にかけたのかもしれない。そんな俺は今、弁護士として活躍しながら、学校で登校できない不登校の子たちを集めて話をきいたりとかしながら生計を立ててる。俺は弁護士とカウンセラーの資格を取ってる。
薫はお前がいてくれて心強いよ。またすみれの事で相談に行こうと思ってたんだけど、今日もお前がすみれに気が付いてくれてよかった。頼むな。ナオル。ああー。という俺はじゃあなといい帰っていった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。