第59話
トレイを片付けてデスクに戻ると、後輩の事務員もや他の営業達も、
「どうだった?! やっぱり光建設の社長、契約破棄するって?!」
中の様子を知りたがり、私に群がってきた。
「……恐らく、ですね」
前に検索したときに出てきた″門口 青″ の人物像……。
【誠意、迅速、削減】を身体で表したような仕事のできる男。
そう称されていた。
見切りをつけたら情にも流されないとも……。
私、そんな人と付き合えるの?
「それなら、門口社長と個人的に仲のいい森山さんが取り繕えば何とかなるんじゃないの?」
ずっと黙って聞いていた克己が、突如そんなことを言うものだから、
「えー?!そうだったの?」
大島さんを始め、女子社員が皆どよめいた。
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