第48話

門口は食べるのが早い。


先に食後の珈琲を飲んでいる。



「ブラックなら、食後のスイーツ食べたくならない?」



この店はケーキも美味しいので言ってみた。


「まぁ、珈琲の味がイマイチだから食ってもいいいけど」


「イマイチ?」



ここの珈琲は美味しいけどな。


門口は微かに首を横に振り、



「アクセスリースのお局が淹れたやつのほうが数段美味いよ」




また似合わない誉め言葉をアッサリとのたまった。




「お、お局は余計でしょ、そんなとこまでリサーチしてるんですか?」



「当然」



そのお局に、偽装彼女としての目を付けるなんて、この人どんな趣味してんの?




「おい、お前の見た生き霊ってあれか?」

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