第9話

俺の部屋に太陽と洋を呼んだ。あいつらが来た。

そして今日は親が来ていたため、紹介する。

なにか二人は勘づいてたみたいで、俺、親と血がつながってないというと、びっくりしていたが、そっかというだけだった。

太陽は父子家庭だから、お母さんの手料理には驚いていた。

洋はというと少し悲しそうな顔をしたので、どうしたって聞いたら、いやなんでもねえという洋。

洋君、おばちゃんたち何か悪いことしたといい母が聞くと首を横に振るが、明らかに気になった太陽は洋に、お前、親はと聞いた。

亡くなった。中学校の3年生の時にという洋。そっかという太陽と俺。悲しそうな顔をした俺たちに、みんなそんな顔になるわなっていうと、親がそうだったんだねという。こんな顔されると俺悲しくなるから言わねえようにしてたけど、一応病気じゃないし、事故だよ。交通事故だったよ。親が信号を青で渡ってたら、車が突っ込んできて、それで、ブレーキかけたらしいけど、間に合わなかったってさ。というと、そんな顔されるからお前らのとこでは話さなかったんだよ。という洋。

洋は話題を変えようと、料理、うめえな。という。母も父も洋の気持ちは痛いほどわかったらしく、話をそらした洋の気持ちを汲み取った。俺たちもそうした。

そして、あいつらが帰った後、せっかく会いに来た両親のお手伝いをしていた。そして帰った後、夜、太陽が訪ねてきた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る