第6話

俺は見事受験に受かった。そしてあの部屋に引っ越しをすることになった。荷造りをしていたら、親に呼ばれた。

これ、あなたの母子手帳よ。あなたの生みの親はわからないけどね。この母子手帳と病院に手紙があったそうよ。本当に読んだ時、大変な事情で育てられないということだった。赤ちゃんポストにおくるみにくるみあなたを送ったの。その時の心情を思うとお母さんたちは探すにも探せないし、あなたが探そうとするのはいいとは思うけどねというと、俺、探したって今は何もできないから、探さないよ。お母さんとお父さんの子供でこれからもいたいと思ってるからと話をした。

ここはあなたの家なんだから、いつでも帰ってきてねと言われた。

本当は送ってあげたいけど、私たちも一緒に行ってあげたいけどごめんね。忙しくて。と言われる俺は、また帰ってくるよといい、俺を駅に送ってくれて、電車に揺られながら俺は後にした。

この日の空の色は太陽が似合うそんな空の色だった。

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