第2話
俺を連れて帰ると、「あなた、この子を預かることにしたの」といい、男性にみせた。「志乃、お母さんになるんだな。よかったな」といい、その人は俺の父になる大友 和樹だ。父は母の久しぶりの笑顔をみて本当にほっとしたらしい。
結婚前に子宮の病気がわかり、母は子宮を全摘出していて、父はそれでも母が好きで結婚した。母と父は子供が大好きで、近所の子どもたちが通るのを見ていた。
そして里親になりたいと思い、里親の施設に登録してこの日を待っていたそうだ。
俺のおくるみを見た父は、この子の名前付いてないんだよなというと、渚(なぎさ)にしようといい、母はなんも言わず頷くと、今日から俺たち二人の息子だ。渚と呼び、俺の名前を付けてくれたのだ。
俺は一歳の時から絵を描くことが好きでよく書いていた。その絵は形は何もなくて、ただ鉛筆を持ってジロジロと書いていたものだった。
俺はそれに集中していると、母は「渚は書いたり好きね」といい、母も好きなことに没頭させてくれたので俺が絵を描いてる間は、何も言わずにただ見ていてくれた。
俺はなんでもよく食べる子供だったそうで、母はものの名前を俺に言ってから食べさせるようにしていた。ピーマンとかにんじんとかの味を一致させるために、俺は嫌いなものは一つだけだったがそれはかぼちゃだった。でも親は無理には食べさせなかった。俺には2回誕生日がある。それは生まれた日とこの両親のもとに来た時。
俺は初めて歩いた日、それは誕生日が来た1月の事だった。俺の誕生日は生みの母が母子手帳に1月16日だと書いてくれてあった。1月に生まれたけど渚っておかしくないとか、のちにいわれてしまう俺。
もう一つは両親のもとに来た日だ。その日は6月20日だ。その日は両親に渚と名付けられた日だった。どっちの日も俺や親にとっては大切な日だ。
そんな両親に周りは冷たい目を向けた。
どうしてかっていうと、俺は一応孤児で、母と父は里親である。つまり拾って来た子である。でも隣の人たちは事情等を知っており、俺たち家族を理解してくれる唯一の存在であった。それは和気さんという人で、おばあちゃんと同居している家族だった。その子ども、有紀と遊ぶようになる。有紀は6歳下の男の子で赤ちゃんであった。後で俺に兄貴と慕うようになってくれてる。
俺は有紀のお世話するのを和気さん家族たちは非常に喜んでくれたのだった。
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