カウンセリングの結果を話す
第39話
SIDE満
「絵を書いてもらってわかったことがあります。多分誰かに虐待をされてるんだと思います」といい両親が「虐待ってどういうことなんですか。私たちがですか」と聞くと、「いえいえ違うんです。あの子は親戚の家に泊まりにいった後におかしくなるといってましたね。多分親戚と同じ年代の方が恐いと思います。実はお父さんの事も恐かったりするんじゃないですか?」と話す。
すると、「そうです。突然あの子は私が触るとビクッとします。」
「そうですか。あの子は言わないのは、多分わがままな子って思われたくない。子供ながらにお仕事してる両親の事を思って言わないんだと思います。それになんか真菜ちゃん、壮真君以外の男の子が嫌いというかそんなとこがあるでしょう。」
「まさか、虐待ってのは性的な虐待ですか。」
「その可能性も否定できないということです。」
その時だった。真菜ちゃんが何か謝ってるのを「彩斗が大丈夫だよ。気にしなくていいよ」という声、なんだろうといってみると、彩斗の部屋が暑い。
この異常な暑さはなんだと思い、クーラーがついてない。「彩斗、おい」という俺に、「ゴメン。兄貴、真菜ちゃんクーラーの音嫌いなんだって、しかたないよ。」「そっかやっぱり音が苦手なんだね」というと、おじさんの音だというから、隼人は彩斗の身体を心配して水とバケツにいれた氷を持ってきた。隼人が「兄ちゃん、この近くにいろ」といい彩斗を近づけてる。
「おじさんの音ってどういう事?」と聞く俺。壮真が、「やっぱりねわかるよ真菜、この音似てるね。叔父さんとこのシャワーの音に。」
「いやだったんだな。真菜ちゃんこの音の後でなにされたんだい」というと、「裸にされていろんなとこをさわってきたの。それとお母さんとお父さんには言わないって約束させられたの」という。
「そっか。つらかったね」といい、真菜ちゃんは泣いてるので、「今は泣いてもいいよ。泣きたいだけ泣いてといい」壮真が抱きしめてる。この部屋を出た真菜ちゃんは「お父さん、お母さんごめんなさい」という真奈ちゃんに。「もう真菜もう絶対におじさんとこには預けないから」というと真菜ちゃんを二人が抱きしめた。
そして「兄貴クーラーつけるよ、ゴメンちょっとさすがに限界」という彩斗は少し真っ赤になってる。「お前に無理させてしまったな。ああーいいぞ」といい付けた。まだ効くまで隼人が持って来てくれたバケツの氷水のそばを離れられない彩斗に、「隼人のお兄ちゃんって一日クーラーのかけた部屋にいるの」と聞くから、彩斗が「夏だけね。クーラーが必要なんだよ。俺さ無汗症っていう病気なんだよ。だから一生汗が出ないし、体温調節ができないから。ああーいいよな。隼人がうらやましいわ」というと真菜ちゃんが、「ごめんなさい。彩斗兄ちゃん、真菜のためにクーラー切ってくれてありがとうね」と言われた。「いやーいいんだよ。かよわい女の子は守らなきゃね」という彩斗に真菜ちゃんは抱き付きほっぺにキスをしてきた。
「彩斗、真菜ちゃんに気にいられたな」と俺が言うと彩斗は照てる。壮真は「いいな」といい、「真菜俺にも」というと真菜ちゃんは「いつもしてるよ。真菜大きくなったら、彩斗兄ちゃんのお嫁さんになる。彩斗兄ちゃんは特別だもん」という真菜ちゃん
「チェッ」という壮真に彩斗と隼人は笑った。
そして「傷を増やす前に気付いてよかった」といい、壮真の両親は最後に「私たちにもできることがあれば頼ってください」といってくれた。
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