カウンセリングを受ける
第27話
SIDE彩斗
俺が朝起きると、学校に行く準備をする。隼人は「兄ちゃん。大丈夫」と声をかけてくれた。「心配かけてゴメン。隼人。ありがとうな」というと「僕は学校に行ってくるね」という。すると兄貴が、「隼人いってらっしゃい。彩斗、お前は今日、学校休もうな」といわれる。
「どうして?」と聞くと「昨日の事でカウンセリングをしないといけないんでな」と言われて「そっか、俺、親父を殺そうとしてたもんな」と思う。
学校に連絡して兄貴が事情を説明して、「今日は休ませます」といってくれた。ご飯を食べた俺を兄貴は用事が終わると俺を呼びに来た。兄貴は「カウンセリング始めるぞ」といい、「リラックスしてくれよ」と言われて目を見てくる。すると俺は催眠術によって何か見えてるかといい、俺は小さい頃のことや母の事を思い出した。ああー母さんは、僕を生んで喜んでたんだと思った。そして場面は父がお前が殺したんだといわれる。すると俺は急に叫び始めた。「いや、やめてくれ。親父言わないでくれー」と「彩斗大丈夫だ落ち着け」といわれて催眠術を解いた兄貴が、「つらいことを思い出させたな。ごめんな。もう大丈夫だぞ。彩斗」といい抱きしめてくれてる。
俺は兄貴に抱きしめられて、子どもみたいに泣いた。
時間がたつにつれて、落ち着いてきたので、兄貴が言ってきた。
「彩斗、お前は母親を殺したと思ってるのか。それは違うぞ。
母親はなお前といれて幸せだったんだと近所の人に聞いたぞ。
お前を抱きしめてたってな。お前はめったなことで泣かなかったしお母さんをいつも助けてたって。そんでな、近所の人は、どうして早くお前らを助けてやらなかったんだろうと、自分を責めまくってたんだ。一応お前は成人するまでこの希望の家にいさせるからな。わかったな」という兄貴に「ありがとう」といい再びここで生活することになった。
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