連の事情

第28話

SIDE満

「兄貴。蓮何してるのかな?」と聞いてくる彩斗。

「俺が連絡取ってみるよ」といい連絡を取る。

「もしもし大友です。」

「こんばんわ、希望の家の狩場と申します。そちらに蓮君はおりますか?」と聞くと、「お久しぶりです。こちらからも連絡をと考えてたところです。蓮、狩場さんだぞ」というと、「もしもし、兄貴」と言ってきた。「ああー久しぶり」というと。「一回会いに行きたいと思ってさ、お父さんと。今度の日曜日にでもどうですか?」と聞いてきたので、「ああー彩斗と隼人もあいたがってるし、喜ぶぞ」といいあいつらにそのことを言ったら嬉しそうだった。

日曜日になった。

「お久しぶりです」といい、「ああー久しぶりだね」というと、蓮はさっそく彩斗と隼人と遊んでる。

「大友さん、どうですか?」と聞き、コーヒーを入れて一緒に飲んでると、「俺はあいつに我慢させてしまってるんですよ。でもあいつはいつも俺に、父さんは必ず夜帰ってきてくれてこうやって話をしてくれるから幸せだっていうんですよね。あいつは俺にとってはもったいない子だ」という大友さん。

「連は、前の家でいい子でいようとしてたんだと思います。あなたには心配させたくないという思いで、あの子は以上に頑張ってしまったからリストカットが起きてしまったのでしょうね。寂しいとかいえなかったから。でもあなたは必ず夜は帰って、話を少し聞いてくれてる。それがあの子にとっては幸せなんです。もうあの子の幸せを壊さないであげてくださいね」という。すると「私、前にお話をしたと思うんですが近所の連の面倒を見てくれる方と結婚しようと思うのです。あの子はもちろん賛成してくれてまして。でもその方は迷ってまして。ちょっと家庭の状況がいろいろ複雑な方でしてね」という大友さん。

「俺にはなんでも話してください」とお願いすると。「あの方は前に旦那さんのDVによって逃げてきたので、まだ離婚をしてない家庭内別居中の方なんですよ。あの方には子どもはいませんが、離婚させてもらえないみたいでして。」というと「そうですか?」といい、この人は多分その人のことも、連の事同様に愛してるみたいな気がした。

連が「おばちゃんの事助けたいんだ。僕をずっと小さいころから見守ってくれたのはおばちゃんだし」という。「そっか、何か協力できることはしたいと思うので、その人の話も聞きたいな」と俺はいう。大友さんも「よろしくお願いします」と伝えた。

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