保護した俺

第26話

SIDE満

「おい、あんた何させてるんだよ、彩斗を返してくれ」という

すると、「何言ってるんだよ。あんたは」と言われるので。

彩斗をみると家のごみの始末をさせられてるようだ。

「あんた本当に最低だな。こんなことを息子にさせて、彩斗、もうしなくていいぞ。お前身体が熱いから、水で冷やしておけ」といい止めた。そして俺は「あんた亡くなった奥さんの事は好きだったのに、産んだ子は好きじゃないっていいたいんだな」というと、「ああーこいつらに殺されたんだよ」という。「バカだな、近所の人に聞いたよ。奥さんは息子を愛してくれてたんだよってな。母はな、お腹を痛めた産んだ子を愛するもんだってのに、だからこいつらに何も罪もないぞ。それにあんたが父親ってのが俺は許せない。こいつをもらっていくぞ」という俺に、警察に来てもらうというが、「ああー警察呼びましょうか?」といい俺が刑事を呼ぶ。

「警察です。狩場さんすみません。この男、アルコール依存症でしょうね。治療させましょうか?」というと、「ああー、任せる」という俺。すると彩斗が包丁を持ち出して、「兄貴ゴメン」といい、親父に向ける、俺が彩斗をとめる。「彩斗。やめておけ、俺みたいになるぞ」というと、「それでもいい。こんな親父いないほうがいい」と言ってきた。「ああーそうだな。でも人を殺すな、俺みたいにもう繰り返すな、お前を殺人犯にしたくない、こんなバカな親父を殺すな」といい、こいつのナイフを奪うと床に捨てこいつを俺は抱きしめてやった。

警察は、「狩場さんに少年は任せてこいつを警察で保護することにします」といい、父親を連れていってくれた。

こいつを連れて帰るとこいつは震えてたので、「大丈夫だ。彩斗。少し早く迎えに行ければよかったな。追い詰めてしまったみたいだな」というと、隼人は「兄ちゃん大丈夫。帰ってきた。よかった。俺はちょっと自分の部屋で寝てるから、お休み」と出ていく。「隼人は優しいな。心配してたんだぞ。あいつはお前に気使ってるみたいだ。話は変わるがお前の保護者は誰だ。」といい、「俺の今の保護者は兄貴」という。「子供はな親を選べないんだよ。お前は父親に愛されなかっただけで、俺はお前をその分愛してやるから」という。

好きなだけ泣けといい、俺は抱きしめてやった。

落ち着いてきたのか、抱いてる胸の中で寝た彩斗に「もうお前を離さないから」といい誓った。

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