努力の天才彩斗

第23話

SIDE城戸

転入した初日、彩斗君は特待生クラスに入った。

担任はもちろん私だった。

そして坂東彩斗この問題を解けるかなといい、前で解かす。

すると「これでよろしいでしょうか」といい、「はい正解」と私がいうと「今のはハイレベルな問題なのにすごい」とみんなが認める。

みんなが身体を動かす授業をしてる間、彼は図書館で本を読んでいた。

そうか。この子は無汗症で体温調節がうまくできないんだったなと思う。クラス内でみんなは坂東の事をどう思ってるんだろうかなと思ったが、教室が熱くなったのでクーラーを入れようとするが、クラスのみんなが、「坂東君はクーラーより自然の風のほうがいいのかな」と聞いてくれる。そしてみんなに、「ありがとう、俺無汗症で、クーラじゃないとダメなんです。」というと、クーラーを入れる。

みんなは坂東を暖かく見守ってくれるので、「みんなにありがとう」というと、「何言ってるの。先生、坂東は不思議なやつだよね。俺たちでもあいつのこと守ってやりたくなるよ。それにあいつは将来きっといい医者になるよ。」といい、暖かく彩斗君を、見守ってくれてるのであった。

そして、みんなが気付く。「坂東は常に努力してるよね。この学校に入ってくると、みんなあんまり本とか読まないんだよね。」といい、「坂東君を見習わなきゃ」といい、朝みんなで本を読むのだった。

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