職員室に呼ばれて

第22話

SIDE彩斗

ある日、俺は職員室に呼ばれた。「なんかしたっけ」と思い、「失礼します」といい入り、先生の所に行く。

「坂東彩斗君だね」というその人は、「僕は、みんなが体育の授業をしてるときだけ、特別に勉強を教えることになった、三井大付属の城戸というものだ。よろしくね」といわれる。

そして体育の授業の時に、僕を呼びに来て、いろんな話をしてくれるのだ。城戸先生の授業は楽しかった。激しい運動のできない僕を車で買い物や、いろんなとこに連れていってくれたり、時には僕の得意を見つけてくれて伸ばしてくれたりとか、本当に面白い先生だった。3ヶ月経った頃、城戸先生から、三井大付属に転入してこないかと言われたけど、僕は家の事情により、希望の家で暮らしてることを話した。「それでもいいから、君なら特別制度が受けれると思う。狩場さんには担任の先生と先生が話そう」と行ってくださったけど、「僕は少し考えさせてください」といい、先生を説得した。

希望の家に帰ってきた。そして兄貴に、今日先生に言われたことを説明した。「兄貴、自分はわがままだとは思う、だけど学校を転入したいんだ。三井大付属に」っていうと、「彩斗、俺もそれを聞こうと思ってたとこだ。北沢先生から連絡があってな。彩斗は今の学校にいるよりも三井大付属の教育のほうがあってるような気がするっていわれたんだよ。それと城戸先生が学校に来たのは、お前の事を調査しに来たんだという兄貴。その特別制度ってのはな優秀な生徒しか受けれないそうだ。だからお前は城戸先生から優秀だとみなされたんだから、それに将来医者になるならハイレベルな勉強をしたほうがいい」という兄貴。

俺は、こんなに兄貴に思われてるんだ、正直うれしいと思った。

城戸先生に「俺一晩考えました。お願いです。できるなら三井大付属に転校させてください」といった。

「坂東彩斗君、うちの学校は君を歓迎するよ。来週から三井大付属で授業をしてはどうだ」と言われた。

僕は「はい。今日クラスのみんなに、お別れを言わせてください」というと北沢先生は「そうだね」といい。

「坂東」と呼ばれて僕が前に出たら先生から「坂東彩斗君は三井大付属に転校することになりました。彩斗がいなくなるのは寂しいと思うが、彩斗の夢の為に僕は送り出したいと思うんだ」という。

みんなが「彩斗君頑張ってね」とか「寂しいけど頑張れ」とか言ってくれるので、「みんなありがとう。みんなの事は忘れないよ」といい学校を後にした。

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