懐かしい
第16話
SIDE茂之
「あの頃が懐かしいですよ。今は猫さんどうされているんですか」と聞いた。
「師匠さんは亡くなりました。私は、猫フミヤのことを師匠さんとよんでいましてね。」と狩場さんが伝えてくる。
「そうでしたか。それはとても残念ですね。あなたと猫さんはどんな出会いだったんですか?」
彼は一瞬悲しい顔になったが、「聞いて驚かないでください」と伝えると「私は非行の原因で親を殺してしまったんです。それで私は脅されて売人に売られました。」
「すみません。つらいのに」といい謝る私に満さんは
「いえいえ、いいんですよ。その後、私は脱走をするものの、その売人からは逃げられず、背中に火で焼いた鉄の棒を付けられたり、牢屋に入れられたりとかされました。私の身体には、一生治療をうけなければならないほどのものがあります。そんなことがあった私を飼ったのは師匠でした。師匠は私に運営や経営を任せてくれました。本当にうれしかったんです。師匠は、自分に時間がないことを知っていましたし、師匠はすい臓がんで余命一年と言われてました。でも師匠と過ごした日々は私は忘れません。」という。私は彼は強いと思った。どんなに自分を犠牲にしたってここの子供たちは守ってくれると思った。
「そうですか。話をしていただいてありがとうございます」と伝えた。
そして私は寝た。この街は私のいい思い出がある街だと思った。
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