朝いちばんの電車で

第14話

SIDE茂之

私は連の父親なのに、あの子を忙しいという理由で手放してしまった。私は会社に最近、あるお願いをした。「私は息子と暮らしたいんですが、お給料は減ってもいいので、もっと休みのもらえるところに回していただけないでしょうか。わがままなのはわかっているんです」というと、社長は「息子さんは、奥さんのほうに行ってるのでは」というが。「それはそうなんですが、私は息子がいないとダメな男なんです」と伝える。社長が「しかたがないね。君みたいな優秀な人材を、クビにするのは無理だ。営業部は比較的、自由な時間ができる。どうだろう」といってきたので、「本当にありがとうございました。営業部で頑張ります。」といい、今、営業部で仕事をしている。明日は連に会える。朝一番の電車で行くと誓った。そして早朝の4時に電車にのり8時に連の住む街についた。希望の家を探して歩く私。近所の人が「希望の家に行くのかい」と言ってきたので「はい、息子が待ってるんです」といった。「ああーそうかい」といい、その人は「希望の家にいる子供は、親が様々な理由で養えないとかで行くところなんだよ。あんたもなにか理由があったんだね」といい、そして場所を教えてくれたのだった。

そして希望の家に着くと「すみません。連の父親の大友茂之です。」というと中から若い男の人が出てきた。そして「蓮君のお父様ですね。よく来ていただけました。ちょっとお話をさせていただきたいのです。」といい、蓮が出てきたので、連を一目見た私は連をすぐさま胸に引き寄せ、抱きしめた。「蓮、ごめんよ。今まで父さんの勝手で引き離して、それと蓮ちょっと待てるかい」といい、私は連を抱きしめた。すると、「僕も一緒に入れ」って言われているからという。

そして「どうぞ」といい、部屋に通された。

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