なんでこんなになるまでほっといたんだ。
第11話
SIDE満
「ただいま」というと「お帰り」と寄ってくるのは隼人だ。すると彩斗が、「隼人と俺は遊んでるから」といって自分の部屋に行ってしまった。
俺は「蓮、君はこっちにおいで」といい連れていく。
お茶をいれてやると、それをのんでお菓子をかじりながら「連ってこっちにいる人じゃないんだね」と聞く。
「はい。僕、両親が離婚して、今までは父と一緒に暮らしてましたけど、2年前から父が仕事が忙しくて、僕は母と一緒に暮らしてます。」という彼はなんかしんどそうにしてるなと思った。
そして連にある質問をした。
「君の手首に傷があるのはなんで?」というと。驚きを隠せないようだ。「自分で傷つけたんです。僕は寂しくなったりとか落ち着かないときはこうして自分を傷つけると安心するんです」という彼に、「さみしいんだね。別に死のうとか思ってやったりはしてないんだね」というと黙り込む。そして彼に「お母さんはこの事知ってるの?」と聞く。「いいえ知りません。母は僕の養育費を父にもらい遊んでるんです」といった彼に、「そっか」といい目をみて彼の話が本当の話なんだと思った俺は、「今から君のお父さんに連絡を取りたい」というと拒む彼に、「もう限界なのに、ならなんでこんなになるまでほっといたんだ」といい連を抱きしめた。「とにかくこのままはよくない。父親に連絡取るから」というと、彼に父親の携帯を聞いた。
時刻はもう暗くなる直前だったので、「蓮送ろうか」というと、彩斗は「どうせ帰っても一人でしょ。泊まりなよ」というと、蓮は「僕泊まっても迷惑じゃないですか」と聞くと、「そんなことないよ」といい、隼人は「お風呂で遊ぼう」といい連を誘う。「蓮、体見せたくなかったらいいよ」と彩斗はいうが、「別にいいよ。でもみることで、僕のほうが隼人君にいやがられないかな」というと、隼人は「平気だよ。兄貴のやけどの後で見なれているから」というと彩斗は隼人と怒る。そして隼人が悲しい顔をしてきたので俺が、「彩斗気にするな。俺は気にしてないし、隼人もな。俺を傷つけるつもりじゃなくて、ただ連の事を思っていっただけなんだよ。でも彩斗ありがとうな」という俺。蓮は「お風呂に入ってきます」といい風呂に行く。
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