少年の闇

第9話

SIDE満

彩斗は「俺、こいつに悪いこと言ってしまったみたいで」というと、彼は紙袋を当てていた。

「大丈夫か」という俺に少年は「いつものことだから、しかたない」のだというが。

なんとか落ち着いてきたみたいで、「蓮ゴメン」といい彩斗が謝る。

「僕も、しつこくてごめん」と謝った少年。

そして俺はあることに気付いた。この少年はリストカットしてるなっと。そして俺は「初めまして、希望の家の経営者の狩場満といいます」といい挨拶をする。

少年は「僕は彩斗君のクラスメイトの安浦蓮と申します」とあいさつをしてきた。

そして、「僕がこうなったのは彩斗君のせいじゃないです。怒らないであげてください」とお願いしてきたのだ。

「わかった。家はどこだ」と尋ねた。すると彼はつらい顔をするが答える。「僕の家はここを曲がったところです。だから送ってもらわなくても大丈夫」といったが、家に入るまで俺らは見送った。

そして彩斗と帰る俺。

帰ってきた彩斗に俺は「安浦君って子が気になるな」というと、

「俺もだよ兄貴」と言ってきた。

「あいつが気付いてさ、保健室に連れていってくれたんだ」という彩斗。「そしてあいつがついてきてくれたのに、俺傷つくこといってしまったんだよ」

「そっか」というと「兄貴どうしよう」といってきた。

「彩斗、お前のせいではないとは思うけどな。あの子は多分親に本当の意味で愛してもらってないのかもしれないよ。あの子の腕にリストカットの跡があった。リストカットって自分を傷つける行為のことだよ。ストレスとかの原因もある。そうだな。過呼吸も頻繁に起こるみたいだしな」というと「過呼吸かあ。苦しそうだったね。蓮。」「対処法はああーやって袋や布を口にあてて落ち着かすしかないんだよな」という俺。

彩斗は優しいと思うのは、相手の事を理解して話すことだと思う。彩斗のそういうところを伸ばしてやりたいと思う俺だった。

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