お風呂場でみた背中

第3話

SIDE彩斗

あの人が、お風呂をためている間に、俺たち兄弟は逃げようとおもったが、やめた。俺たちは家に帰ったらまた前みたいな生活に戻る、そう思ったのだ。

すると、もう風呂たまったからといい、あの人が呼びに来た。

裸になって風呂に入ると、この人の背中に、目が留まった。

皮膚がカタカタで、見るものじゃないと思った俺に、この人は衝撃な過去を語った。「俺はな、親を殺してしまったんだ。その事で脅されて子供を売る売人に捕まった。逃げだそうとして見つかってこのザマだよ」というと俺はこの人の身体に触れた。

「これ痛い」と聞くと「今は痛くないけどな。皮膚をはがして治療した日はすごく痛い。でもなこれをしないと俺はいろんな病気にかかりやすくなるんだよな。」というと俺は「兄貴」といいそして泣いた。

「恐いよな」という兄貴に俺は、「そんなことない、兄貴がかわいそうだよ」といい、俺は泣いた。すると困った顔で、「お前泣くなよ。泣いたら俺がお前泣かしたみたいになるだろう」といい、弟も、「兄貴、兄ちゃんはどうして泣いてるんだよ」といいああー泣かしたみたいに言ってきたので、「隼人違うよ。この人の背中を見たら痛くないのかなって思ってさそれでかわいそうだと思ってしまったんだ」と俺がいうと、隼人は「兄貴」といい、よしよしと兄貴の頭を撫ぜてる。

「俺を兄貴といってくれるのか」といい笑う。

「うん、兄貴」というと三人でお風呂に入った。そして兄貴は「お前らは優しいな」という兄貴。もう寝ようとしたとき、兄貴が「お前ら一緒に寝るか」といい抱かれた俺たちによしよしとしてくれる。

俺たちはいつの間にか寝ていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る