第70話

彼女は入院をすることにしたみたいで、かおちゃんがお見舞いにいった。すると彼女はあなたってあの島谷薫さんですよねというのだ。

どういうことだと思った俺は彼女に聞いてみた。今、義足で一番注目のランナーって噂で聞いたんですというと、私藤 梨花っていいます。りんちゃんっていってもいい、わたしもかおちゃんでいいよというとありがとうという彼女。私、今の監督に出会ったのはクロカンでした。私の家は田舎で山の中でした。そこでのびのび育てられました。監督はクロカンをやってる私を見て、走るのが早いな。それに楽しそうだなという私には普通のおじさんでした。そして監督が私を企業に誘ってくれたので、私は成果を出したくて焦ってました。そして自分が怪我をして、監督に恥をかかせてるのではと思うと恥ずかしかったんです。それでダイエットをして気が付けばこんなことになってたんです。という彼女に俺はこういった。君はバカだよ。監督は君が楽しく走らないと意味がないから、何も言わなかったんだよ。君を好きにしてくれたんだろというと、もう龍君、凜ちゃんを責めなくても彼女はわかってるからというかおちゃん。やっぱりかおちゃんは強いし優しいとおもった。その時だった。凛、というと監督という彼女。そして監督はこう切り出した。わしは言葉にしてやれなかった。君を追い詰めすぎたみたいじゃな。ごめんな。というと凜は泣いていた。監督。すみません。心配をかけてしまって。私は企業としては走れません。どうか引退をさせてほしいのです。でも私は走ることをやめるわけではありません。自分の趣味程度で走りたいです。今日はここに来てくれてありがとうございますという彼女は企業ランナーとしては引退するという。その時監督が今回の事で解任させられたから、私は君を待ってるというのだ。

そして帰ろうというと、俺とかおちゃんは会社に帰った。

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