第25話

俺は両親の家に行くことになった。帰っても相変わらずだ。忙しいといい、俺の事に無関心なんだ。どうして俺を生んだと聞いた。本当はあんたなんかほしくなかったというが、それは俺が健康だったとしてもかというと、両親は一瞬はっとしたらしい。そうか。俺が健康だったらよかったのかというと、今まで本当にありがとうございました。俺はいらないということですよねというと二度と家になんか帰ってやるものかと思い、俺に関するものを全部バックに入れて出て行こうとした。すると親父のいったことに仰天した。あいつもいえるようになったのか。そっか。もう18か。知ってもいいのかもしれないな。あいつの本当の親の事を。というと、ダメよ。という母親。

すると俺、なんだよ。本当の親って。どういうことだよという俺。すると親父は、もう言わないとダメなのかもなというと、まだお前が4歳の時、実の親からお前を引き取ったんだ。俺の弟だよ。そんでお前の本当の母親は浮気して違う男と出て行ったんだよ。弟はそのまま追いかけてるんだ。今もな。俺たちは子供が嫌いで仕方なかったんだ。でも行くとこもないお前を引き取って育て。違うな養ったんだ。俺たちは養っただけだ。すまなかった。龍というと、その親はどこで何をしてるか聞いたら、俺たちも詳しくは知らない。突然消息を絶たれて迷惑してるんだよ。これはお前が18になったら渡そうとした金だ。もし龍が出て行くことになったら渡そうと思ってたんだ。二度とこの家に顔を出すなというと、俺は出て行った。

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