第14話

今日、義足が届いた。それを足にはめて動いてみるが、ちょっとおかしい。なれるまでに時間がかかるのだろうと思う。

明日の日曜日は譲の彼女に会うから義足を使いたいが大丈夫だろうかと思った。服はこれにしようと思い、ジーパンとフワフワした服を出す。あの義足をつけてはいるが、我慢はできそうな感じだ。私は竜の私服がかっこよすぎてドキッとした。龍の服は白のシャツとジーパンと黒のジャケットだった。そして髪は整えられてる。

お母さんは、お父さん見て。龍君ってやっぱり男前ねえ。それに何でも着こなすんだからというと、龍君は照れてるし。お父さんはお父さんで少し驚いてる。

かおちゃん行くよといって私と龍は駅まで歩いていく。龍は私の小幅に合わせて歩いてくれてるのだ。龍君は私の横にいると、なんか釣り合わない気がするんだ。でも龍君はそんなことを言わないし、義足側を歩き、目立たないように私の小幅に合わせてくれる。そして電車に乗るとかおちゃんは座っててというと、龍君は前で立って私を見ている。降りると小幅にあわせて歩いてくれるのだ。普通に歩けたらいいなと思うけど、龍君はかおちゃん、今日が使いはじめじゃん。違和感あると思うけど大丈夫だと思うよという。すると譲君がこっちと手をあげて呼んできた。譲君のうしろには美人さんだと思う女の子がいた。龍。ちょっと検査結果の結果次第では今日は俺の家に行くけどどうするという譲君。一応譲君は気にしてくれてるみたいで彼女は後ろで車いすを持ち話を聞くと、俺はいいけど、かおちゃんがまだ義足を使いはじめで大変そうでという。よし、じゃあ決まりね。僕の家でお茶でもしようか。そんな譲に対しても私たちに対しても彼女は嫌な顔を一つもしないし、すごく優しい子なんだな思う。

譲君に案内されて、譲君の家に向かうと、きれいなお屋敷だった。

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