第13話

あいつは塔矢と昔院内学級にいたごろからのガキ大将だ。

院内学級にはたくさんいたからね。病気で学校に通えないやつたくさん。俺は塔矢と譲とよく行動していた。中でも譲は喧嘩っ早いやつでな。

でも、小さな子には決して手をあげなかったな。塔矢はいい奴で、譲がほかのやつとけんかすると止めていた。ある日、小さな女の子にお前が遅いからとかいってくる奴がいて、譲はそいつを怒ったんだ。塔矢はその時は止めなかったが、俺もその心無い言葉には正直心を痛めた。譲。俺は本当は優しいいいやつだってことを知ってる。口で言えっていったら、なあ。お前さあ。4年生が一年生に手をあげてどうするんだよ。やさしくしてやらなきゃいけないだろうが。それにお前だって病気でしんどい日にそれを言われてみろよというとそいつもわかったように俺が悪かったっていって謝ったんだよ。それからだ。譲が慕われていたのは。本当に退院したとき寂しかったが、塔矢は譲は頑張って病気を克服したんだ。さあみんな笑顔で送るぞと言ってくれたんだ。そっか。というと、龍君が保健室登校って寂しいもんだぞ。俺は仲間と勉強したいなといった龍君が寂しそうだった。私も今日は疲れたから保健室で勉強しようと思ってきたのというと、ああーかおちゃん、一緒に勉強するぞというと、龍君がわからないことを聞いてきて、結局私は教え役に回ったのだった。

帰ると龍君に呼ばれた私は今度の日曜空いてるかと聞かれて、うん空いてるよというと、譲の家に彼女見に行くぞといい、一緒に行こうといい誘ってきたのだった。

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