第5話

リハビリ室で、私が頑張ってると先生が、かおちゃんはよく頑張ってるねという。するとある私ぐらいの歳の男の子がこっちを見ていた。

先生がこういったのだ。彼ねバイク事故で骨折したんだよ。骨折してリハビリ嫌がってるのというと、どうして嫌なのと聞いたら彼が理由を教えてくれた。うちの親が見舞いにも来てくれないし、俺ほったらかしでよ。という彼に私は寂しいんだね。もしリハビリして元気になったら、そう言いに行くといいよというと、彼はバカかといい真っ赤になってしまった。お前名前はと聞かれた私は島谷薫だよというと、俺は牧野龍だ。よろしくなというと島谷ってひょっとして塔矢の妹かと聞かれてびっくりした。そしてそっかというと俺にとって塔矢は病室の仲間みてーなもんだったからというと彼は教えてくれた。俺も小さい頃血液のガンでさ。入院してたことがあった。そんな時、あいつと出会った。あいつこういってたんだぜ。妹にこんなふうに病気してくれなくてよかった。もしあいつが泣いたら俺どうもできないしと言ってたな。俺が骨髄ドナーが見つかった時だってあいつは自分の事のように喜んでたな。あいつ亡くなったって聞いたけど、最後苦しまなかったかと聞く。私はうん。穏やかに眠るように亡くなったよというと、そっかという彼。そして彼は私の足に気づくと、この足どうしたって聞く。そして私は彼に本当の事を話した。

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