第27話
その次の日からお兄さんはおはようというと、ご飯を食べて会社に出て行った。嬉しそうにしてた。いってらっしゃいと送る私たち。
すると大地がこういった。これ兄貴が書いたのかと聞かれてその絵ハガキで大地がこんなことを話した。
いい兆候が出てる。これを作業療法というんだ。これ。俺たちの世界では癒しというんだが、絵ハガキが兄貴を変えたのかもしれないぞというと、勝手なことをしたのかと思ったので謝った。
謝らなくていいんだ。葉子。逆だ。感謝してるんだよ。お前にはというと、ゴマが大地の携帯を持ってきた。
その画面をみた途端、私は恐怖で顔をこわばらせた。
ばれちゃったと思ったと同時に嫌われると思った。
なあ、葉子に聞きたいことがあるんだというと、私は逃げれないと思ったので、わかったというと兄貴も帰ってきてからにしようかというと、葉子、知らないと思うけど、兄貴も気が付いてたんだよというと、大丈夫だよ。嫌ったりしないからという大地に頷いた。
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