第17話
「大地さん」というと、「葉子ちゃんどうしたの」と聞いてくれた。
「お兄さんがコーヒーをがぶ飲みしてるけど大丈夫なの」と聞いたら、「大丈夫。あれカフェインレスだよ」というと、「葉子ちゃんそんなに過敏にならなくても大丈夫だよ」というお兄さん。
「もしオーバートースしたらとか聞いてしまった時に葉子ちゃん、ゴマがいるし、ゴマが光らせてみてるよ」というとゴマは相変わらず、お兄さんの膝から動こうとしないのだ。だからお兄さんも「こいつにも心配かけたし、ちょっとゴマに餌を買いに行ってくるよ」というと、ついでに会社にも用事があるということなので、「私も一緒に行こうかと思って。気分転換の一環でついていっていいですか」というと、「ああーいいよ」と言ってくれた。で大地さんに「お兄さんと出かけてくる」といい、出かけた。
いつものようにお兄さんは猫の餌を入れて済ませると、葉子ちゃんここが会社だよというと、「中にどうぞ」というお兄さん。「こんにちわ」というと、優しい雰囲気の方と怖い顔の人がいたので、お兄さんどっちに声をかけるんだろうと思った私は、怖いほうの人に話しかけたのでびっくりした。「社長先日は心配させてしまい申し訳ありませんでした。明日からまたお願いします」というと、「とにかく無事でよかった。琴原君がいないと私と話ができる部下がいないし、こっちこそ来てくれて助かってるんだよ」という。すると「社長これ弟の同居人ですよ」というと、「おおー美人だね」というと怖かった顔がほころんだ。私はその笑顔を見た途端、ああーいい人なんだと思った。そして「お邪魔しました」といい、会社を後にした。
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