第15話
ゴマもうやめてよといい退けようとしたら、ペロペロをやめなかった。ゴマに心配かけて俺はバカだと思う。こんな出来損ないの僕をと思うと、大地が戻ってきた。ゴマはペロペロをやめて今、僕の膝に乗っていた。大地がこういった。「社長に電話して、なんとか落ち着いたとは言っておいたけど、すごく心配していたよ。あの人はいい人だよな」という大地。そうなのだ。社長は社員を家族だと思ってくれてる人なのだ。今の会社は若い頃から苦労してやっと念願がかなってできた会社だった。どんな苦労かというと社長は教えてはくれないが、社長は独身の人だということ。それだけは社員全体も知っているのだ。すると大地が「兄貴、薬が抜けるまではベットで横になってるんだよ。それとしばらく会社の出勤は許可が出るまで禁止だよ」といってくるのだ。「うんわかった」といった。
翌日の事だった。過剰摂取による苦しみがドンと来た。
あっそうだ。カーテン閉めようと思った時に葉子ちゃんがきて「お兄さん、動かないでください。カーテンは私が閉めますから」というのだ。「ゴメン。葉子ちゃん開けててほしいんだ。お日様に少しでも当たらないと脳がだめになりそうだから」というとこくりとして開けたままにしてもらってた。この一日だけ動けなかったけど、次の日には回復していた。
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