第76話
私は美空の母。今までひどい事ばかりしてきた私。そんな私は来なくてもいいから毎日3人用のご飯を作るとテーブルに並べている。これが日課だ。あの子たちの好物がわからない私は、今日初めてグラタンに挑戦した。出来は焦げたが大丈夫。このくらいは食べれると思い、私は味見をした。苦いでも、ソースはと味見した。いいわねということをやってると、玄関が開き一気に2人が入ってきた。お母さんというと子供たちが駆け寄ってきた。そんな子供たちを抱きとめた。美空、美咲というと私から離れようとしない。そんな時、私は小さい頃の美空がこうしてたことを思い出した。私、あの時、産まなきゃよかったって言ってしまったんだ。でも今は何回でもお母さんが悪かった。美空、美咲。あんたたちは主人のいった通り、生まれてきてよかったんだよ。母さんは小さすぎて美空を生んだ時、なにも出来なかった。後悔が出て弱かったせいで酒を飲んでしまったんだ。ごめんね。我慢できなくて弱い母親で。そんなことないよ。障がいを持って生まれてきてゴメンというと、母は、美空、そんなふうにずっと吐き出せずにずっと。本当につらかったね。障がいは美空のせいじゃないよ。私が育てようとしないからって私に神様がつけた試練だったんだよ。それと美咲、ゴメンね。あんたも辛かったろうに。私の所を選んでくれて、美空の面倒まで見てもらって。というと、そんな事いいの。お母さん。もうどうだっていい。もう許すから本当にすべて。お願いもう少しだけこうしてていい。いいよ、あんたたちが気が済むまでこうしてていいんだよという。
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