第56話

今朝ニュースをつけると今日は父の命日を思い出した。あれから15年たった俺。あの日は暑い夏だった。夏休みの宿題をしていた。そして一息しようと姉貴のいるリビングに行った時だった。ニュースをみた。ニュースをみていたら、突然速報がだ。アナウンサーがそれを読み上げた。国境なき医師団の日本から派遣されてる日本人医師が重体です。何かわかり次第、お伝えしますというのだ。俺はその時、何もわからなかったが、姉ちゃんは一瞬頭によぎったらしい。そして姉ちゃんは日本大使棺に電話をかけた。するとお伝えしようと思って電話をかけようと思ったとこです。こちらでも情報収集をしておりますが、あちらからは地雷を踏んでしまって出血多量でというと、またご連絡しますというと、この日は姉さんはなんもする気もなくて、2日たってから連絡が来た。父は亡くなったと。状況が知りたかったが知ることは難しいとされたのだ。そんな時だった。多紀さんが訪ねてきた。多紀さんってと思って昔父に聞いたことがあった。コンビだって。その多紀さんに姉ちゃんは大変だったねと言われて一気にたまってたものが出た。その多紀さんは姉ちゃんの話を聞きながらこういった。あいつらしいと。多分。多紀さんは分かっててこういったんだと思う。行き場所がないなら僕の事務所においでというと連れて行ってくれた。そこでしばらくお世話になった。大使館から多紀さんに連絡が来た。僕たちも話が聞きたいといい、連れて行ってもらった。

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