第54話

お茶を飲んでいた美咲さん。すると多紀さんは今までたくさん貧困の子供たちにあってるし、ケアが必要な子にも手を差し伸べてるんだ。虐待されて育った子はちゃんとケアが必要だと思えば、医者を紹介するしね。カウンセリングも行うこともあるさ。美咲ちゃん。多紀さんは親を捨てたいといった君に対してはもう君の中で答えが出ているからだと思うけど、殺したいとは言わなかったことに驚いただけなんじゃないかな。捨てるならまだ大丈夫だけど殺したいと思っても殺すことは殺人だから出来ない。だから多紀さんは美咲ちゃんの答えでそっかっていったんだよというと、そうなんだ。よかった。多紀さん、また来てくれるというと、うん。また来るよというのだった。美咲ちゃんはこういった。多紀さんはねえ。私にとって心の中を吐き出せちゃう人なのというと俺はそうだねといった。療治さん、お姉ちゃん最近笑顔が増えてきて安心してるの。ありがとうというと、美咲ちゃんは今どこでどんな暮らしをしてるのと聞いてみた。バイトは続けているし、最近身元引受人が多紀さんになったの。それでアパートを借りてくれて暮らしてるのというと、へえ。よかったねというとニコリとした。そして帰った時だった。美空が起きた。おっさんというと抱っこというのだ。この甘えん坊、可愛過ぎと思って、背中をトントンとして抱いてやっていたら、おっさんというと意識がはっきりしてきたみたいだ。そして着替えてくるねというと部屋に戻っていった。

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