第53話
こいつの嬉しそうな顔。初めて見たわと思った。
こいつは今眠っている。
美空を襲わないようにエロ本を見てると、妹の美咲ちゃんが訪ねてきた。あのおねえちゃんはというと、シーっとして眠ってることを確認させた。そしてよかったです。というと、俺と美咲ちゃんは話をするためリビングに向かった。あれから多紀さんと言う方がケアをしに来てくれて私の話を聞いてくれたりもしてくれます。多紀さんってタヌキっていうんですけど、そのタヌキさんってどんな人なんですかと聞きに来たみたいだ。どんなことを知りたいというと、多紀さんってどうしてこういう活動をというと、美咲ちゃん。俺の父は医者だった。国境なき医師団って知ってる、父はその一員だったんだよ。そして父は中学の時から世界を渡り歩いてたんだって。そんな父は高校の時、知り合ったのは、福井さんっていう金持ちと多紀さんだったらしい。父と多紀さんは動物コンビだったんだ。父が話をしたのは福井さんで、福井さんは当時、暴走族に入ってたんだって。父はそんな福井さんにあこがれていたそうで、普通に声をかけていたそうだ。そんな時、福井さんはちょっとクラスに気になるやつがいるっていうんで、父と一緒に行ったんだって。そいつのそばにいると父が突然、疲れてるかと聞いたそうだ。それが多紀さんだったらしい。それで多紀さんは当時はなんもわからない人だったらしい。困ったことがあるなら言えって父がいったら、こういったそうだ。どうせ僕の事なんてわかってくれないもんというけど一応話してくれたんだって。実は多紀さん両親が病気でどうしようもないくらい参ってたんだ。一人で抱え込んでてさ。父さんはその時、なあ。俺が手続してやるから、生活保護を受けようかといって手続きをしに行ったらしい。そして多紀さんのご両親を病院に連れて行ったらしいんだ。多紀さんのご両親はなくなったけど、父が学校に多紀さんがやめなくても済むように申請書を作って、提出して学校を辞めずに済んだそうで父は感謝されたそうで、動物コンビっていわれてたんだってさ。で、多紀さんはこの事がきっかけで20で貧困を救う会を立ち上げたんだ。多紀さんはいろんな話をしながら溶け込むのうまいでしょというと、多紀さん家族はと聞かれて生涯独身っていってたよ。どうしたのと聞くと、私失礼なこといってしまったみたいです。多紀さんにというと泣きだしちゃったのだ。なに、どんなことをというと、その私は母を捨てたいと。ああーなるほどなというと、俺はいったん落ち着かせるためにお茶飲んでといった。
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