第50話

その夜私は眠れなかった。私一人で屋上に向かった。そして夜空を見ていた。するとすばるさんが歌を歌っていた。♪花に生まれたいの。なぜと聞くと君はこういった。花は綺麗で美しいと言った君。なぜかその君の言葉が切なくて、切なくて。君が生きてるそれだけでいい。それは、私に向けられてるような言葉だった。

そしてこの日お願いした星空に。いつかおっさんに告白できますように。おっさんに振られたとしても強く生きていけますようにと願った。どうしたのと美空ちゃんと弘さんが声をかけてきた。そして弘さんに眠れないというと、じゃあ僕の部屋においでというと行ったら、先生と一緒の同部屋で、先生もどうぞというと、入った私。すると幸人というと、なあに弘紀と聞いていた。その恰好は何回もやめなさいと言ってるだろう。可愛過ぎて襲うよという先生の恰好はぬいぐるみの付いたパジャマだ。弘紀。美空ちゃんの前で恥ずかしいよというのだが、別にいいですというと弘さんは何を思ったのか、襲わないけどねというとふうと一息した。そしてクスっと笑ったのだ。私も緊張が解けて笑えた。先生たちは美空ちゃん、眠れないのかなというと、はい。というと、このまま起きていても身体がもたないから少し横になってごらんというと、弘紀さんは横にしてくれた。先生たちも横になって川の字だ。弘さんは僕にとって美空ちゃんは妹みたいでね。僕の家には女の子は出来なかったんだ。3人兄弟の真ん中だったから妹ってどんなもんかなって思っちゃってというと、妹は可愛いよと私が言った。するとそっかというと、私はだんだん眠たくなってきたので先生と弘さんの真ん中で寝ていた。お休みというと夢の中に。そして先生たちも夢の中に入っていた。

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