第23話

私、必要とされてないんだよね。障がいを持って生まれてきてしまったからという私。弘さんは何も言わず聞いてくれていた。でも妹とお父さんだけはとっても優しかったんだ。妹はね、私と家を出ようとしてくれてたんだけどね。でもおっさんが役目を取ってしまって。でも会った時に妹に幸せになってねって言えてよかったよ。おっさんはとっても優しい人だね。心配性でお世話焼きなところは幸さんににてるね。でもね。器用なところは弘さんなのかなと言ってると、でもあいつが笑ってる顔は真にそっくりだな。あいつの親、ゴリラだったからゴリラって呼んでいたんだ。和田真は俺の同級生でな。高校時代から世界中を旅してたよ。もう一人、タヌキってやつがいてな。そいつは家族が亡くなったけど、ゴリラが手続等してたな。今はそのタヌキが団体を立ち上げて貧困の人を救ってるんだよ。タヌキは今も元気に飛び回ってるな。療治とタヌキは結構仕事で一緒になることがあるから今度紹介してもらってというとニコリとした弘さん。すると幸さんも来てくれて、もう放課後だから迎えに来るまでいるんだろう。美空ちゃん大丈夫というと、はい、ありがとうございます。すみません。授業出られなくてというと、大丈夫だよ。美空ちゃんは学校に必ず来ることをはじめてみようか。まずは保健室登校でもいいからねというと、これからも今日みたいなことはあると思う、でもまずは自分の身体を知ることから始めないとね。ゆっくり鳴らして行こうねというと、私はよろしくお願いしますというのだ。

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