第19話

しばらくそうしてたけど、私はおっさんご飯食べようというと、ああーそうだなというとご飯を一緒に食べる。おっさんがいろいろなものを作ってくれるので、少しずつだけど、量が増えて来た。でも、まだまだ食べないといけないらしい。こぼしても何も言わずにおっさんは美空にうまいかと聞いてくれるのだ。私がおいしいよというと、そっか。お前見てると幸さん思い出すわというのだ。言っとくが、幸さんはこぼしたりとかなかったけどな。たまに音がすると驚いてビクッとしてしまって落としてただけだったけどな。そんな時、俺が始末する係なんだ。幸さんの事弘さんがね。大丈夫だって落ち着かせてたな。幸さんはゴメンねと謝るが、いい。幸さん。こんな時は俺がありがとうのほうがうれしいなというと、療治、ありがとうと言ってくれてな。というのだ。おっさんは嬉しそうに幸さんと弘さんの話をするが、どうしてお父さんたちなんだろう。家族と離れて暮らしてるのだろうかと思ったが、明日になれば話してくれるみたいだ。

そんなことを思ってるうちに眠くなってきたので、私はおっさんに抱きしめられてそのまま寝てしまった。

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