第18話

療治の家族ってお父さんたちと出会うまでどうだったんだろうなと思ってるとお前に俺の事を明日話してやるというと、今日はまず横になれ。いいからというと、私の首に手を当てた。幸さんにあったからって固くないな。あの人いい人だよねというと、ああーそうだな。幸さんと弘さんはマジいい人だというのだ。おっさん。そこがブーンと言うの。触ったらなんかというと、そっかそっかというと、気持ち悪いかとまじ吐きそうというと、大丈夫だ。吐いたっていいからな。というと嘔吐物がおっさんの服を汚した。ほら、大丈夫だ。全部吐いたっていいというと、しばらくおっさんは背中をさすってくれた。しばらくすると落ち着いてきた。今日はこの辺にするかというと、おっさんはごめんな。美空といった。違う、おっさんは悪くないの。楽にしようとしてくれただけだもん。おっさん。私吐いて汚しちゃったからゴメンねというと、大丈夫。俺は平気。汚くなんてねえからなというと、しばらく抱きしめてもらっていた。おっさん、ありがとうねというと、疲れたな。晩御飯が出来るまで休んでろというと、そのまま横になったらいつの間にか寝ていた。夢を見た。悪夢だった。うなされていた私をおっさんが美空とゆすり起こした。おっさん、怖かったよというと号泣していた私をおっさんはそのまましばらく抱きしめてくれた。何が怖かったというおっさんに私は見た夢の内容を言ったのだ。あの青い空が赤くなるの。夕焼けじゃない。真っ赤に染まったの。というとおっさんはよくそんな夢を見るのかと聞かれたので、最近は見ないけど、前はよく見て夜中起こされたのというと、おっさんは美空というと後は何も言わず、抱きしめてくれていたのだ。

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