第11話

おはようというと、おはようと返してくれるおっさん。

どうだ。大丈夫みたいだなと言ってくれたおっさんに私はこくりとした。朝ごはんを食べるかと言われて、おっさんは作ってくれていた。そしておっさんはこう切り出した。妹さんに会えるのはうれしいかと聞くと私は、おっさんの家に来て二日、妹には会いたいと思っていた。私の妹もわかってくれるだろう。おっさんは悪い人ではないことを。そして何より妹の幸せになってほしいと願っているのは、まぎれもない私なのだから。妹がバイトしている時間帯に見せに行くことになってしまって悪いと思ったが、私は妹が非常に心配だった。様子を見てると妹はパンを並べていた。そして接客をしていた。妹のはつらつとした姿をみてる私は、悪いと思わなくなった。バイトの仲間に大切にされている妹。それをみてバイトが終わるまで待とうというとおっさんもわかってくれたみたいだ。バイトが終わると私とおっさんは妹に向かっていった。お姉ちゃん。心配したんだよというとバイト仲間も、お姉ちゃんがいなくなったって言ってね。大変だったんだよと教えてくれた。心配してくれていたんだね。勝手にいなくなってごめん。美咲「みさき」というと、当たり前だよというのだ。あのあなたはどなたと聞いてきたので、俺は和田療治です。こいつからはおっさんって言われていますが、俺は病院関係のものでして、あのあなたのお姉さんの事で少しよろしいでしょうかと丁寧に話していたおっさん。そんなおっさんをおっさんらしくないという私だが、おっさんは仕方ないじゃないか。妹さんに話しなきゃならないんだしというと、妹は「はじめまして、あのなんならここではなんですし、店に入り話しませんか」というと、店長も了承してくれたので、すみませんというと、入った。

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