第42話
数日後、ノンの目の前に宿田さんとご婦人が来ていた。
アオさんと呼ばれてコーヒーとお菓子を持っていく俺。
ノン、お前の母さんの妹の美奈子さんだよという。
そして「ノン、お前はこれから一人暮らしでいろいろ大変なことや困ることもあると思う。おじさんは死ぬまではノンを見守ってやるつもりだ。お前はまだ未成年だし子供だ。だから俺が死んでもし、どうしてもお前ではどうしようもない問題が出来たときは美奈子さんに頼んだ。だから安心しろよ。と言われたのだ。
「うん、わかった。最後の最後までおじさんはノンのヒーローだったね」というとアオさんと呼ばれて振り向く。
「この子、難さんにそっくりね。麗奈にも似てるね」というのだ。
「知り合いですか」と聞くと、「彼女は麗奈の同級生だよ。びっくりだよね」というと、「君らの先生って湊先生だよね」と聞くと「はい。そうですけど」という俺に「アオイ君のおいだもんね」と言われてびっくりした。本当に母の知り合いなんだと思った。
「私、姉さんとは血がつながってないんだけどね。私は児童養護施設にいたの。里親が見つかってなかなか家になれない私に姉さんがある日誕生会を計画してくれたの。私うれしかった。だけどね。私こういったの。誕生日なんていらないって。じゃあ姉さんは怒らずにこういってくれたの。「美奈子、誕生日は生まれてきてくれてありがとうという意味とこれからもずっと一緒にいようね。」という意味なんだよ。あなたはこの家で私たちと家族になったよね。血のつながりなんて関係ないんだよ。美奈子が私の妹になってくれてありがとうって意味の誕生日なんだよ。」というのだ。たしかにノンちゃんは親を亡くしたのは事実だとしてもあなたは姉さんがほしくてほしくて出来た望まれて生まれてきた子なの。だから不幸にするとか思わないで。」というのだ。その言葉に泣いてしまった私をアオさんが抱き寄せてくれた。「嬉しいの。私。お母さんから言われたみたいで。」というと美奈子さんが「よかった。笑ってノンちゃん。ノンちゃんは笑顔が似合う」という美奈子さん。その言葉がうれしかった。私は泣きやむと笑顔をみせた。
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