第2話

家に帰ってきても、私は両親のそばを離れなかった。

近所のおじさんとおばさんは「のんちゃん。君のお父さんとお母さんは天国に行ったんだよ。のんちゃんがおばあちゃんまでちゃんと生きてたら会えるからね。」といった。

今日はみんな黒い服しか着ないのか。それにみんな泣いてると思ったが、なんで泣いてるのか理解できなかった私。

お母さんたちは棺の中で寝てるようで呼んでも起きてくれない。そっかのんの声が小さくて聞こえないのかなと思ったが、どんなに呼んでも叩いても起きない。そんな中お葬式が始まったのだ。

そして葬式が終わった後、親戚で私を誰が引き取るか話し合いがもたれていた。

近所のおじさんとおばさんは「のんちゃん。今日は遅くなりそうだから、おじさんとおばさんと一緒に寝よう」と言われておじさんとおばさんが連れて帰った。

そしてその後で知ったことだが、私は父の兄夫婦に引き取られることになった。

その日の晩、おばさんは私にこういった。

「のんちゃん、本当はおばさんとおじさんたちが一緒に暮らしたかったの。でもね。できないの。おじさんたちはのんちゃんが大好きだ。だから、なにか辛いことがあったらおじさんたちはここにいるから戻ってきていいからね。」というと、おばさんは「これね。のんちゃんがうさぎが好きだと聞いたからプレゼントだよ。のんちゃんが持っててね。」というと、おばさんは抱きしめてくれた。

「ありがとう。おばさん。この子の名前ルナ。ちゃんと大切に持ってるね」という。

別れの日玄関で私を見送ってくれた。

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